まろちゃんと先生(1)Steven Wilsonのこと

2018年11月09日 01:36

 

またガンズと関係ない話ですけどね

2018年11月5日と6日、
わたしは六本木EXシアターで言語など、言語など全く歯が立たないすごい体験をしました
Steven Wilsonのソロアーティストとしてはじめての日本公演を体験したんです。

 


本当にね、あのー…言葉では髪の毛一本ほども表現できない出来事だったので
こう書きはじめても着地する場所などはなく、自分の表現能力の限界を
情けない思いで白目で眺めています

こんなにすごいことが起きたのに!

圧倒的な語彙力と文章センス、いまこそ、この文章書く間だけでいいから降りてきてほしい

芸術をぶっかけられました

前回載せた文章にも彼の作品にハマっているということだけは書きましたが

 

この、リマスタメガネと呼ばれる、私が全然知らなかった世界で「天才」の名を恣にした人の
才能の暴力に触れたのは、イギリスの音楽系webサイトで「とても悲しい曲ベストなんとか」という記事の上位にあった
Routineという曲が最初でした


「良すぎだが?」
何曲か続けて聞いた曲が全部「は?」の繰り返し

来ましたこの感じ。これは、出会ってしまっただろう。

好きになったら落ちる角度がおかしいことにおいて
一部で有名なわたし(グランブルー白玉と呼ばれたこともあります)はダイビングよろしく
この天才に潜っていくことになりました

風貌も完全に好みだったんです。スレンダーメガネ、ヒゲ、さらさらのストレートヘア、知的。

美しいクイーンズイングリッシュ。染み入る歌声。

インタビューなどを読み「現代プログレの雄」という形容詞を知るに至る。
またタイミングよく、その時ちょうど最新作「To the bone」というアルバムが出て半年くらい?だったのかな。




すぐに購入して聞いてみたら「え、プログレってこんななの」という二度目の衝撃を受けました

音の色彩・・・・!!!


「プログレは怖いところよ、一曲30分よ、界隈にはうんちくを語る妖怪がいて、リマスタという沼があってね・・・」という伝説と
プログレとはキング・クリムゾンの怖いジャケットそして21st Century Schizoid Manのイメージを抱えたまま生きていたので
まあ聞いたことなかったよね

(御本人はProgという言葉が嫌いというか、それに括られるのは嫌なんだそうですけど)

それで、いつものようにこの人すごい好き、すごい人を知ってしまったって言ってみたものの
あんまり友達の中で聴いてる人はいないっぽく、知ってるよその人はね。。。と
話しかけられることも暫くなかったのだけど

ひとり「前にその人がやってたバンドの初期作品が好きだった」
「白玉さんがなにか言ってるので久々に新作を聴いてみたら非常に好きだったからCDを買った」

と言って話しかけてくれたがまろちゃん

まろちゃんにPorcupine Treeの話や他のプロジェクトのことを教わった

その頃には私はすでに先生のソロ作品はほぼ手に入れており、片っ端から聴きまくっていました
Porcupine Treeがまたこれすごくツボで、もう戻れないことを確信

そのあとは、こんなインタビュー見つけたよ、こんなヘンなGif見つけたよ

素敵素敵って二人でわーきゃーしてました

いろいろ読み、いろいろ聞いているうちになんとなく
この人はソロで日本公演に来たりする感じの人じゃないらしいことがわかってくる

なので、一生、この目で見ることはできないんだろうと最初から諦めていました

そしたらなんかねー奇跡のタイミングで来日決まったんですね
びっくりもびっくり。みんなびっくり。

大喜びでまろちゃんに連絡を取ったら
「日本に来ないと思ったから、来日発表直前にアメリカのチケット取った」って笑

それで、彼女はひと足お先にってアメリカに飛んだんです
バンドメンバーに素敵なお土産を用意して・・・

彼女の書いたかわいいイラストのバッジやチョコ、
それに、Tシャツ。先生が歌っているところを描いたもの。

そのTシャツのイラストを見たとき、To the boneのイメージそのままだなって思ったの
非常によく覚えています。似ているイラストだな~、とかじゃなくて
作品そのもの・・・という感想を持ったの。しかもすごくスタイリッシュだった。

すげえ素敵だったので、わたしも一枚作ってもらったのね。

先生にも一枚作ったから、もし先生に渡せて、
先生がこれ着てくれたら、世界で3人だけのお揃いだね~
とか話したんじゃなかったっけ…


それで、アメリカ飛んでみたら地元のレコードショップでサイン会が急遽決まるという奇跡。
彼女は先生に直接会うチャンスを得、Tシャツを・・・・・

あとはまろちゃんの「先生事件」という漫画でお読みください(笑
想像以上のすごい展開になっていきます

帰国後、まろちゃんから先生がどんなだったか、バンドのみなさんがどんなふうだったか
直接お話聞かせてもらって、そりゃもう嬉しくて飛び上がりそうだったです


あらゆることを端折って簡単に言うと、
結果そのとき持っていったTシャツのイラストが、公式のツアーTシャツになり

Tシャツだけじゃなくてポスターとかいろいろ使われて

場外ホームランどころか宇宙ホームランみたいなことになってですね

例えばこんな感じ・・・

 

先生がIgやツイッターでジャパニーズアーティストマロの作品だよ、すごい好き
ってもうすごいすごい推してね あとはもうあのまろちゃんの漫画でね、読んでね(2度め)

 

そこから来日までもう待ち遠しくて待ち遠しくて、こんなに楽しみにしたこと最近ほんとないなってくらい

それで、いよいよ行きました
すごいライブを見た、なんてものではなく、体験として宇宙すぎるのでこの感想などはすべて割愛です

書きたくない(笑)全部ウソになる
あれを単純に「音楽のライブ」と書いていいのか・・・・・・・・・・・ヨーコわからない。

わたしの人生、「ビフォアメガネ、アフターメガネ」で分かれました

「すごい」のレベルが異常。
一緒に見に行った人たち、普段みなさん表現能力に優れた方ばかりなのに
言語能力が著しく低下して「すごい」しか言わないもんね。これほんと、大げさじゃないですよ。

音響、照明、演奏、テクニック、ケミストリー、渦、渦。
バンド全員が手練すぎる。ドラムもギターも、ああ~~ベース、鍵盤・・・死であります

超絶技巧なのに、近寄りがたい専門書的な部分まったく感じさせない。みんなにやさしい

最初に曲聴いたあのとき、あのタイミングでYoutubeの動画をクリックした自分のラッキーさよ

一日目、二日目のセットリストの激動にも腰が抜けましたし

先生めっちゃ喋るししかもすっごい面白い。あのMCは全部文字起こししたいくらい。

 

EXシアターという会場もまた最高ですね、初めて行きました


ライブが終わってしまった今、次いつまた日本に来てくれるのか全く予測不可能なので
死ぬほど辛いです(笑

最近発売になった、ロイヤル・アルバート・ホールのライブBlue-ray、DVD、CDがまあとにかくすごいので
このブログ見てちょっとでも興味持った方ほんと手にとって見てください
私みたいに雷に打たれる人、結構いると思いますよ
天才だから。


それで、なんでこの感想もろくに書けないブログを書き始めたかというと

わたし、先生にお会いしてお話するという僥倖にめぐりあいまして

でも違うの待って(笑)自慢するようなアレはまったくなく
「まろちゃんと先生」の目撃者としての立ち位置が当日の私のレーゾン・デートルだったからね

そのときの二人の会話がもう・・・ああ~~~~ほんと最高だったの

そしてまろちゃんは緊張で記憶吹き飛んでるからこっそり書き始めたんでした

だけど、前置きが長くなりすぎたので次に続けます 常にこれですね笑
得意です、はからずも「次回に続く」のパティーン