アリチェン礼賛

2016年04月24日 01:15

 

ガンズのライブどんどん進んでいますね~もうメキシコも終わって…

 

ラスベガスのライブのこと
コーチェラのこと たくさん思ってることがありますが
思ってることが多すぎてまとまらないので
まずは、アリチェンのお話を…

 

実はベガスのオープニングアクトでAlice in Chainsを聴いて
すごく気に入ってしまったんです

暗い!重い!うねってる!なんですかこれは?

 

キャリア長いですよね。
名前はずっとまえから知っているけど
全く聴いたことがないバンドだったんです。


こういう音楽なんだあと興味津々になっていたら

アリチェン大好きなお友達がすごく詳しい解説とおブートをくださって
それがあまりにも素敵で楽しい内容で
ひとりじめするのがあまりにもったいなくて

ご本人に許可を得て、ご紹介させていただきます!

 

読んだらみんなアリチェン聴いてみて下さい 私はほんと大好きになりました

 

書いてくださったのはマキさん。
アクセルが好きという共通点だけでなく、オトコの趣味がだだかぶりの私たちです。
ヒゲ・ロン毛・細身は正義

 

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アリス・イン・チェインズ

 

私がアリスを知るきっかけは、はるか昔…(たしか)Burrn!で見かけたジェリー・カントレルに「おい!」となり、

不順な動機で1st Albumを手にするわけですが、衝撃を受けました。こんなの初めて!!

以来、アリスの泥沼にどっぷりはまり今に至っております。

 

まずはメンバー紹介からまいりますね~♪

 

■ジェリー・カントレル Guitar, Vocal (1987年~)
■マイク・アイネズ Bass (1993年~)
■ショーン・キニー Drum(1987年~)
■ウィリアム・デュヴァール Vocal, Guitar(2006年~)

元メンバー
■レイン・ステイリー Vocal (1987~2002年)
■マイク・スター Bass(1987~1993年)

 

1990年に1st Album 「Facelift」リリース

メタル系バンドに気に入られたようで、その手のバンドとツアーを共にしたこともあり、
メタルファンからも支持を受け、最終的に150万枚以上を売上げ一躍人気バンドに。
1stとは思えない完成度の高さで、曲の素晴らしさもさることながら、
レインのボーカルが神がかっていました。
重さと暗さはあるものの、以降のアルバムと比べるとアップテンポな曲が多くメタルっぽい仕上がりで、アリスの中では聴きやすいアルバム。

メタリカのジェイムズが"Man In The Box"をとても気に入って、ブラックアルバム製作時に歌いまくっていたというのは有名な話で、メタリカのスピードメタルからヘヴィネス指向・グルーヴ指向への転換に大きな影響を与えたとも言われています。

 

EP「SAP」を経て1992年に2nd「Dirt」リリース

前作以上に重く、陰鬱な仕上がりに。ヘヴィネスと美しさを備えたアリスの真骨頂とも言えるサウンドは、このアルバムによって完成されたと言っていいでしょう。
オープニングの「Them Bones」からラスト「Would?」まで絶望と退廃まっしぐらです。
ベーシストのマイク在籍時最後のスタジオ・アルバム。

 

アリスの魅力はたくさんあるのですが、まずサウンド!それまでのメタル勢とは明らかに異なる重さと陰鬱さ。引きずるような重いリフとうねるようなグルーヴ、深い闇がグルグルと渦巻いているような世界観。
 

このアリス独特のサウンドの要となっているのが、ギタリストでメインソングライターであるジェリー・カントレル。
(Twitterに)画像をちょいちょいアップしているあのお方です。超好き♥♥一ヶ月前に50歳のお誕生日を迎えました。

 

イケメン+細身+長髪+ヒゲという萌えのかたまりです♥♥♥

近年、髪を切って(発狂レベルのブーイング)ふつうのおじさんのような風貌になっていますけど、

 

T-Mobileの時(Gunsのオープニングアクト)は、少し髪が伸びてヒゲも

たくわえていたので(※※拡大にて確認済)
このまま伸ばしてくれることを切に願う2016年春。…すみません、横道に逸れました。
本当はこのあたりを延々と書き連ねていきたいところですが、長くなるのでそれはまた別の機会に…www

ジェリーはイケメンってだけじゃなくメロディーセンスが凄い!!どん底のように暗いのに美しいというきわどいバランスがたまらなく心地いいんですよ。永遠に聴いていたい。好き♥
注:※※拡大にて確認済…我々のルーティン作業

 

 

アリスというバンドも大好きなんですが、この人が作り出すサウンドの世界観がたまらなく好き♥
サウンドもドロドロですが、歌詞も暗い!精神的な暗さは尋常じゃないレベル。好き♥

 

そしてもうひとつの大きな魅力が、レイン・ステイリーの声です。

 

歌の上手さというより声そのものに人を惹きつける力があって、
退廃的で虚ろな空気が混ざり合った歌声は独特です。

何気ないフレーズでも彼が歌うと気持ち悪く聞こえるというこの人にしか出せない強烈な個性を持っていた人。
今でも「レインの歌声あってのアリス」と思っているファンも多いです。

 

レインの声にかぶさるジェリーのハモりもまたアリスのサウンドのひとつでして、
ジェリーは細い声ではあるんですが歌もうまく、なによりレインの声と驚異的に相性のいい声質。好き♥

 

一見、順風満帆に活動していたバンドなんですが、1993年のツアー中にベースのスターが離脱。
多忙なツアー生活がイヤになったとの理由でしたが、ドラッグ問題も抱えていたようです。彼は2011年にオーバードーズで他界しています。
後任としてオジーバンドにいたマイク・アイネズが加入。焼きそばみたいなソバージュヘアをぶんぶん振っています。

 

1993年10月には初来日!
9割が野郎だった中野サンプラザでのライヴは言うまでもなく最高でした。

 

1994年にアコースティックEP「Jar Of Flies」リリース。

 

この頃から、レインのドラッグによる健康状態が悪化してしまい、それを理由にツアー活動をやめ、
個々の活動に移っていくことに…
この頃、マイク・アイネズは"Slash's Snakepit”のレコーディングにも参加しています。


1995年に3rd「Alice in Chains」リリース

アリスとしての活動はほとんどなく、解散の噂も飛び交う中で制作された本作。
レインの体調も依然思わしくないようで、そのヴォーカルは以前に比べて明らかに衰えがうかがえる弱々しいものに。
そのためか、ヴォーカルに強いエフェクトがかけられた曲が目立ち、ジェリーとのツインヴォーカルも多いのですが、
それがアルバムの世界観と見事に融合し、厳しい状況下に反して高い完成度を誇る作品。
結果的にレイン在籍時最後のスタジオアルバムになってしまいます…。


アルバムセールスが伸びる一方、レインの健康状態は悪化の一途。
「レインはああだけど、俺たちはヤツと一緒にこの世界に関わっていて、そこで一緒にやることを選んだ。
それにバンドは終わっちゃいない。まだ分かち合うものはある。」とジェリーが語っていたとおり(優しい…好き♥)
バンドは長期ツアーなどを行わないことを決め、メディアへの露出も殆ど無い状態が続くことに。
絶頂期にライブ活動ができなくなってしまうなんて何たる悲運。

 

1996年MTVのアンプラグドに出演。

実に三年ぶりのライヴということで、超プレミアチケットだったらしいです。
りょうさん※※※もオススメしていましたが、MTV UNPLUGGEDシリーズ屈指の名盤です!
かなり衰弱してしまったレインの声はとんでもなく悲壮感漂ってきます。
アコースティックギターとレインの声とジェリーの声というシンプルな構成は、純粋に楽曲の良さがダイレクトに感じられ、
メンバーのレインに向ける暖かいまなざしとサポート、まるで最後の時をかみしめているようでツライ。

注:※※※りょうさん…ガンズバカ

 

その後は、ベストアルバムやライヴアルバムがぽつぽつとリリースされるも、
もはやバンドは存在しないも同然でアリスとしての活動は完全に停止。


そして2002年4月、オーバードーズによりレインが亡くなってしまう。
 

ジェリーはインタビューで「できることといえば、ただ続けるだけ。そうするのも本当に辛いんだ。
前進することで向きあおうとしているけど、どうしていいのか分からない。でも乗り越えていくつもりだ。」と語っていました。
痛々しい…

その後ソロアルバムのリリースもあり、活動していなかったわけではないのですが、
アリス・イン・チェインズというバンド自体は、カリスマ的なフロントマンの死去という最悪の形で、
伝説のものになってしまったかに見えました。


が、なんと2005年にバンドは復活を宣言!
2006年に新ボーカルを迎え奇跡の復活を果たしました。

 

そして2009年 4th Album「Black Gives Way To Blue」リリース

実に14年ぶりとなるスタジオアルバムです。
長いブランクを感じさせない完成度でアリスが帰ってきた!ジェリー♥♥待ってた~!!!!!
ジェリーのリードヴォーカルが目立つのですが、ウィリアム・デュヴァールも良いヴォーカリストです。
レインに近い声の持ち主で、ジェリーの声との相性も良いため、不安に思っていたほどの違和感はなし。
当然のことながら、レイン時代からのファンには賛否両論。わかるけど、レインと比べるのは酷というもの。
YouTubeで見たジェリーが2002年におこなったライヴ映像に彼も映っていたので、その頃からの知り合いだったのかも。

 

2013年 5th Album「The Devil Put Dinosaurs Here」リリース

こちらもアリスらしさ健在で高い完成度を持つアルバム。レインはもういないけれど、100%アリスとしか言いようのないサウンド。
ジェリーがいれば、アリス・イン・チェインズは終わらないんだということを証明したアルバム。ダークでヘヴィなアリス節全開です!

 

2014年3月、単独公演としては実に21年ぶりの来日!新木場Studio Coastでのライヴ。
奇跡の復活と待ちに待った来日だったので、開始早々異常な盛り上がり!
ステージを見るとバスドラのヘッドに「LSMS」いう文字…他界したLayne StaleyとMike Starrの頭文字。
再始動の際にジェリーが「ALICE IN CHAINSは6人組のバンドなんだ。」と語っていたことを思い出し涙。
あぁもうアリス大好きだーーー!!

 

ライブは言うまでもなく最高!もう本当に言葉に尽くせないほどに。
最後にジェリーが「See you soon, OK?」と言っていたんですよね♥早く来てーーーー!!!

ジェリーは、他のバンドにゲスト参加したり、ソロアルバムも出しています。

 

1998年「Boggy Depot」リリース

暗さはあるものの、ロックをベースにブルースやカントリースタイルの楽曲も多いアルバム。

まぁ、このアルバムも「物足りない」だの否定的な感想ほざくヤツもいるわけですよ。

バンド活動したくてもできなかった事情を汲みとってあげて欲しいし、派手さはないけどいい声してるんですよ♥

変な先入観なしに聴いていただきたいアルバムです。曲自体もとても良いのですから。

 

2002年「Degredation Trip」リリース

この頃、レーベルから契約を切られたり、マネージャーを失ったりで制作が思うように進まずに
ジェリーにとってはつらい時期だったようです。かわいそう!!!
1stは、あえてアリスとは違うものを出していたフシがあるんですが、2ndは、アリスを髣髴とさせる暗さです。
当時の心情がサウンドに表れたのか、アリス名義のアルバムと比べてもヘヴィーな内容。
バンドとソロで曲を書き分けることはしないと本人も語っているとおり、ジェリー節全開!暗い!好き♥

 

彼らしいヘヴィーながらも美しいコーラスを多用したメロディアスな曲が多く、彼のソングライティングの才能がいかんなく発揮され証明されています。名盤!
レインが亡くなってすぐのリリースと言うタイミングの悪さもあって、どうしたってアリスを連想せずにはいられないということもあり、
これもまぁ賛否両論…言ってろ馬鹿という感じです。

 

当時オジーバンドに在籍していた、ロバート・鶴次郎(B)とマイク・ボーディン(Dr)が参加。
リズム隊として非常に素晴らしい仕事をしております。鶴次郎はこの後メタリカへ加入。
ゴツい二人と一緒だとジェリーの美しさがより際立つよ(うっとり♥)「Anger Rising」のオフィシャルビデオはYoutubeでご覧になれます。

Jerry Cantrell - Anger Rising [OFFICIAL VIDEO]

 

ジェリーは、最近デフトーンズの新譜「Gore」の「Phantom Bride」という曲に参加。
あと、アリス関連で言うと、Stone Sourがカバーミニアルバム「Meanwhile In Burbank」をリリース。
Alice in Chains、Judas Priest、KISS、Metallica、Black Sabbathのカバー曲を収録。
YoutubeとAppleMusicにはすでにアップされているので、ご興味ありましたら是非。

Stone Sour - Meanwhile in Burbank... (Full EP)

 

簡単にって言ってた割には長いぞ、おい!
 

いやぁ、これでもだいぶコンパクトにしたつもりなんだけど…申し訳ございません!!!
長々とお付き合いいただきましてありがとうございました。
 

今後ともアリス・イン・チェインズ共々よろしくお願い致します。

 

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