好き。

2017年03月07日 00:02

 

前回はダフのソロまでサラサラッと(ダラダラっと)書いたんでしたね
 
完結させるぞw
 
ここから聴かせ曲二連発
 
This I Love
 
This I love、大好きなスラッシュのギターソロも聴き納め。
アクセルの歌声もすごいけど、あのソロって、ホントにハマりますね
おブートでもヘビロテですが、生で聴くときの鳥肌感、今でも思い出せます
ギターゴッドの演奏を生で聴く幸せ
バックに流れるカラオケ風のイメージ映像はいつも薄目で見ることにしています
 
スラッシュのダブルネックギターがライトを乱反射させてとても印象に残った
Civil War
 
ガンズの曲の歌詞って他のバンドとはどこか違う…
 
アクセルはストーリーテラーだから
もっと続きを聞かせて欲しいと思わせる、と前にこのサイトのゲストブックに書いてくださった方がいますが、ほんとおっしゃるとおりで、この曲もそう
「続きを、思っていることをもっと聞かせてほしい」っていつも思います
 
 
初日にイントロで不覚にも笑ってしまった
Coma
 
この日はコーマおじさん(三号?)がそばにいたので生コマコマつきです(笑
 
この目でこの耳で、ガンズがComaを演奏してるのを感じたいと願ってうん十年
もう、今日で4回も聴けたんだな~、夢が叶うって不思議な感覚…
歌詞を頭でなぞりながら、真っ暗な海の上を漂うことができました
 
エモーショナルなGodfatherのテーマから流れるような
Sweet Child O' Mineへの運び
 
何度も何度も、あらゆる年の公演動画を見て聴いてきた。
近くで見る、スラッシュの指の動きがすごく綺麗だった
私が、百年後も残り続けるとずっと信じてる曲の一つ
 
そして
Yesterdays
 
イントロのピアノの音がとても綺麗。
PVにはメンバーの幼少期の写真なんかも出てきますが、
これまでの歴史をなんとなく思い返す
 
過去はなんの意味もない、なにも与えてくれない…
 
たしかにそうかも。過去は勝手にこだわるもので、
目の前には今しかない。でも、歌にあるようにこれからもずっと、写真を眺め続けて行くんですよね。
 
 
そしてこの日は
My Michelle
 
この曲を歌うときの、アクセルの金属っぽい声がたまらなく好きです
本当にいろんな声を持った人だなって思います
バックには髑髏と銃弾と薔薇が舞い上がっていたと思う。
アペタイト発売から30年がたとうとしているのに、ほんと古くならない
 
そろそろこの日のライブも、終わりが近づいてきます
 
リチャードとスラッシュの
Wish You Were Here
 
素敵なメロディですよね。この時も泣いてましたね(笑
歌詞を読むと、ドラッグでボロボロになってしまった友達を見て、一緒に頑張ってきて、夢見てきたのにいったいどうしちゃったんだよ、と嘆く内容でしたが…
本当にどうして、この曲を選んだんだろう…
 
ステージの下からピアノがせり上がって来て
暗がりの中、アクセルが椅子に腰掛ける
 
Layla
November Rain

一音一音、聴こえてるか?響いてるか?って訊くように
客席に何度も視線を投げて、溜めるようにアクセルが弾くイントロ

四公演ともLサイドだった私は
この曲の間ずっとアクセルの背中を見続けてきました
今までどれほどこの曲とこの背中に助けられて来たか…
 
11月の雨の日を待ち遠しく思うようになったのも、終わらないと思うような出来事もいつか雨みたいに止む時が来ると思えるようになったのも、この曲があったから。
 
客席に輝くスマホの光の波、きれいでしたね。
光の一つ一つに、思いがある。ひとつひとつがいろんな思いを抱えて今日、ここにいる。
ステージからはどんなふうに見えるんだろう。
 
Knockin' On Heaven's Door
少しずつアレンジを変えて、ずっとセットリストに入り続けている定番の曲。
いまのゆったりとしたアレンジがとても好きです
リチャードのギターも優しい…

アクセルがステージを右に左に走って煽るコール・アンド・レスポンスも、
聴かせどころのスクリームも、
いよいよ最後だなあ…
 
途中、今回ほとんどMCがなかったアクセルがこう言ったように聞こえました
 
Last one.  Last one for our long run here in Japan  
Thank you for having us
 
短い言葉だったけれど、客席がなんとも言えず沸きましたよね。
とても気持ちの篭った言い方をしていて。
みんな泣いたんだろう?
 
わたしもWish you were hereからずっと泣き通し
 
IEM音源を聴くと、アクセルがこんなことを曲の間につぶやいていました
 
Y’know, we're doing a song by a Nobel Laureate 
Don't you feel elevated?
 
ノーベル賞を受賞した人が書いた曲をやってるんだよね
高尚だって、思わない?
 
今も、大事に歌って、大事に演奏してるんですね…
そんなことが知れて、最初にこの言葉を耳にしたときはほんとにうれしくて。
 
そして、アクセルがステージ前にあるクラクションのスイッチを握って始まる
Nightrain
 
スラッシュがピョンピョン跳ねてた
あ~もう終わりだ~、でもこの曲で盛り上がらないわけにはいきません
なんてかっこいいんだ…ダフ・スラッシュ・アクセルの揃ったNightrainは…
 
Thank you! と手を振って袖に消えるメンバー
あと数曲
 
ほどなくアンコール
 
Sorry
アクセルがまたつぶやきます
 
Gonna miss you, this has been great

寂しいな、最高だったね

miss you too, guysですよもうやめて…

寂しいなんて言わないで

 
ストーンズの
Angieから
Patience
 
Zeppのときは、東京ドームライブの咳ばらいを再現して嬉しそうにしていたアクセル
今回はやらなかったですね。
スラッシュはこの時腰掛けて、このスリーコードの単純な曲を
これ以上なく感動的に弾いていました。

I sit here on the stair 'cos I rather be alone
If I can't have you right now, I'll wait dear...


Patienceは、ずっと私達ガナーのテーマソングみたいな言われ方をしてきました

ひとりでいるほうがましだから こうして階段に座ってる
すぐ君をこの手にできないならただ待つよ

でも、今はPatience is over
アクセルの口笛はこの日も、とっても綺麗だった
 
もうこの頃は涙枯れてたのでただただ聞き惚れるのみ

11月の雨の中で
蝋燭を絶やさずに掲げ続けるのは大変だよ

っていう歌詞がノベンバにありますが、
我々もずっと「好きだよ」の蝋燭を
諦めず、絶やさず、大切に掲げ続けてよかったよね。

残りの一秒一秒がたいせつでした
 
もうセトリから外れることがないのかなと思うほどの
The Seeker
 
どこを探しても見つからない、
椅子の下も机の下も
ボブ・ディランに聞いても
ビートルズに聞いても、心理学者に聞いても見つからない
アクセルはなにを探し続けているんだろう?
 
いよいよお別れ

聴きたくて聴きたくないイントロが始まった
スイスのファンの子が"私はパラダイスが嫌いなの
だって、あの曲はいつも最後の曲。お別れの曲だから"
って言ってました。みんなそうだよね。
ほんとは大好きだけど、悲しい。
 
Paradise City
 
最後の紙吹雪です。
 
埋もれた。またね、と言って、手を振って、笑顔でガンズはステージを去っていきました。
私の9日間も終わりました。
2017年がもう終わったくらいの気持ちでした。
 
切ない。でも最高。
 
最後にアクセルが投げたホイッスルは、今回のツアーでみんなのためにずっと動き続けていた友達が掴みました。
 
あとで間接キスさせてもらったよね(勝手にw)
最後までミラクルばっかり起きた。すごい9日間だった・・・・・・
 
帰りの電車の、見慣れない景色の中から少しずつ日常の景色に戻っていく…
あの気持ち…言葉でうまく表現できたらいいのに。

また日々の、淡々としているようで内側はいつだって、必要以上に起伏に富んだそういう生活に戻っていくけど。
頭の中の引き出しには、この9日間で自分が見た、新しいアクセルの姿がちゃんとしまわれた。

 
これで私のレポでもなんでもない日記は、おしまいです。
 
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ここから先は、余談。
 
好きってなんだろう?と考える。
 
いくら好きでどれだけ夢中になっていても、その思いが個人的なことを解決してくれるわけじゃないですよね。
悩みは悩みのまま。開いた穴は開いたまま。解決されない問題はただそこにありつづけます。
 
没頭することで、問題から必死に目を逸していることも多々あります。
 
ほんとうに実感して思うけど、日々ものすごくさまざまな出来事、自分が想像もできなかったような苦しいことも「いや別にこれ、普通です」って顔して、当たり前のように起きますよね
 
都合もタイミングもお構いなしです

“ロックはなにも解決しちゃくれない。ただ悩んだまま躍らせる”
 
本当に聞けば聞くほどすごい言葉。
 
 
でも、わたしは今回の来日がきっかけで、ひとつ乗り越えさせてもらった。
今までも、たくさんのことを「好き」が乗り越えさせてくれました
 
だから、好きは、なんかのきっかけにはなりえるんだと思う。きっかけにするかどうかは、こっちに預けられていると思います
 
すべて勝手な妄想で思いを受け取っているようにも感じるけど、きっとステージの上の人も、会場に来てる人を応援してくれてる気持ちってあるんじゃないかなあ…
 
お前ら大変なのはわかってるよ、こっちだって大変だもん(笑)だけど頑張ろう、元気出せよ、って。
 
そのために遠路はるばるこんなとこまで来てくれるのじゃないかな。見た人に、感情を開放させることが俺の仕事なんだと言ってたから
自分の利益のためだけに、
できることじゃないって思うから。
 
 
時々、「こんなしょーもないブログ書いて、一体なにやってるんだろう。何の役に、誰の役に立つんだろう…」
って真顔で我に返るときがあります(笑
 
でも、役に立つかどうかだけで全部判断してたら、きっとつまんないんだろうな
 
これが趣味だし…
 
でも、遠い将来、ガンズのこと/アクセルのことなーんにも知らない人がある日突然WTTJを聴いて「なにこれ!!」ってなったときに、検索してこの化石サイトにたどり着いて「へえ、そんなことがあったんだ」ってちょっとでも思ってくれたら、書いてきたこと、少しは生きるかなという微かな願いはあります
 
私もそうやって、昔サイトやブログをやってらっしゃった方たちのアーカイヴから、
いろんなことを教えてもらったから。
 
ささやかな、Pay forwardのつもりです。
 
ツイートやサイトで自分が知った情報をシェアすることもどうなんだろうなと
今の時代、誰でも情報得ることは可能ですから、ググればだいたいのことはわかりますよね
 
けれど、今回、いままでお話をしたことがない海外にお住いの方から「いろいろな情報をシェアしてくださって、日本で一緒にライブを体験しているみたいでとても楽しかった」と、本当にありがたいご連絡を頂きまして
 
バカみたいにはしゃいで騒いだことも、どっかで役に立てたのか…と思ったら、
そのメッセージを拝見したのは夜中だったんですけど、
自分の疑問とか悩みにとても響くお言葉だったので、すっごい涙出ました
 
 
ずっと、自分に迷って迷って
なにか役に立たないといけない、なにか提供できるものがないと、ただの自分のままではだめなんだと思い続けていて
 
でもそんなね、一朝一夕に絶大に誰かの役に立つようなことなどできるようになるわけないし
 
逆に空回って、へんなことして、
ひとに嫌な思いさせたりすることのほうが多いし
 
もう結構、長く生きてきたのに、
なあんにも身につけてない
 
そんなとき、自分がしたほんのちょっとしたことに感謝してくださったり、
「好き好き言ってる姿を見てると元気出る」って言ってくださる人がたま~に…いらっしゃる
 
それって別に、努力の上に立ったものではなかったりするのでなんとも言えないけど
 
それならいいのかな、
片隅で息してるくらいなら許されるのかな…とちょっと思える
 
ガンズとアクセルを通して、こうやってつまんないことを発信することで、そのリアクションから自分が救われています
 
本当にありがとうございます 尊い ガンズもアクセルも、読んでくださるみなさんも。
 
特別なことが出来なくても、喜んでもらえることがあるならよかった。
なんでもいいからブレないところがあることを、人は「面白い」って思うのかもしれませんね。
わたしのアクセル好きだけはブレないからな
 
私はアクセルが全然ブレないところが好きで、ずっと見ていたい憧れの人だから。
​いつも「好き」ってなんだろうね、事故だけどさ、と考えながら過ごしているけど、
自分を動かすのはそれで、
​「好き」とこんなにも向き合わせてくれるものに出会えたのはとてもラッキーだと思っています。​
​たとえそれが、傍から見たら「なにそれwほかにもっとあるでしょ夢中になること…」であろうことであっても。
 
私は人が何かに夢中になってる姿が好きです。
​何度も言うけど本当に好きなの。
だからライブって楽しい。
それが自分の最愛のバンドなら、これ以上好きな空間はない。​
 
​それがガンズで、今回の来日ツアーで再確認できたことでした。
ガンズが来てくれたからその最高をまた味わえたんですね
 
最後はもう、もう…ただ全部ぶん投げて、
赤と白の紙吹雪の中に溶けちゃったら楽なのに、と思ったけど​
 
またあれを仰ぎ見る日を待ちながら、
今日とか明日とかをぽつぽつと生き延びます。
 
長らくの​お付き合い、ほんとうにありがとうございました。​

 
​Yoko​