COMA FREAK

2014年06月11日 16:44

 

ベガス駐留公演も終わりまして
アフターパーティーでファンとお戯れのAxlの姿も横目で眺めつつ


極東のわたしも軽く脱皮・・・いや、抜け殻気味(なんにもしてないのに)。

 

Ronの去就については
あのベガス最終公演日へのカウントダウンツイートから
まことしやかに脱退が囁かれていましたが


案の定というか・・・それを過ぎても公式にはなんの発表もなく
当の本人は宇治抹茶キットカットを股に乗せて喜びつつ
次のツアーに嬉々としているようすが伺えます。

それと、ベータさんがロンの脱退について否定とも取れるコメントを
インスタグラムのファンの写真につけたりして

結局、混沌は混沌のまま放置されています。

Ronがいてくれたほうがうれしいから
このままだったらいいなと願って止まない。

ガンズのマネージメントは昔から動きが謎で、よくわからないし…

Ronが加入してから、いろいろなことが変化しましたよね。

Ronって、ロックスターなのに
同時にものすごい「普通の感覚」を持ってる人…

「あの」Axlを動かしたり、
変えたりしたのはすごい大きいよなあ…といつも思います

 

それにね!!!
Ronは、ファンがCOMAを聴きたがってるって知ってるんです

 

私はオリメン教信者ではないけど、COMA教原理主義者です。

 

光がなにも見えない、波濤の白さだけが目に入るような
暗い暗い海の上を
Axlがたった一人漂っていきます

大荒れから凪へ、そして最後には遠くに光が見えたような気になる…
 

すごい曲ですよね。

 

とにかく、COMAがだだだだだだだだだだ大好き
でも、あの曲はもじゃもじゃが作ったもの…

いまのGunsのSetlistに入る可能性は?ハードルは高い。

いつか聴けるだろうか…
ハンカチ噛みながら、Ronに希望を託す日々です。

 

日本では92年にプレイされてますよね。

私は90年代のライブは一度も行けなかったので
COMAから始まったと聞いた時はもうね…

 

フッ・・・(((( ´,,_ゝ`)))) 

 

しかし世の中には、おなじ原理主義者がたくさんいるんですね
海外にもたくさんいますよ COMA FREAKが。

前に、アクセルが主役の「赤毛姫」っていうお伽話を
ツイッター上でリレーしつつ書いていた時

 

りょうさんと私で、COMAのなぞり書きをしたことがありました。

 

楽しかったな・・・あんなにCOMAについて誰かと話したのは
あれが初めてでした


一部分を引っ張ってみますね・・・
とにかく、文字でりょうさんが描くCOMAの世界は
本当に素晴らしかったです

よく読むと、どこをどちらが書いたかたぶんわかるのでは…。文章って、人が現れますよね。

 

それにしても、どうしてこんなにもCOMAに惹かれるのでしょうね…


*********************

…離れてしまった楽団の気持ち。夜毎訪れる悪魔。降り止まない冷たい11月の雨。悩み続けたアクセルはついに傍らの瓶に手を伸ばし、薬を煽りました。そうしてひとり、昏睡の世界に滑り落ちていきました。
 

アクセルが目を覚ますとそこは船の甲板でした。帆には無数の髑髏が吊るされていました。
順風満帆だった楽団という名の船はいつの間にか幽霊船に変わってしまっていたのです。

周りには何も見えず、船はどんどん流されていきました。 それでも不思議とアクセルはとても良い気分でした。
自分が生きていたあの世界よりはずっとましだと思ったのです。
甲板に横たわり星ひとつない夜空を見上げながら、アクセルはとりとめもない事を延々と考え続けました。

こんなに気が緩んだのはいつ以来だったでしょう。
このままマダガスカル島にでも着いたらいいな、などと考えていました。

そこから先は記憶の断片しかありません。


次に気が付いた時には、アクセルは交差点の真ん中に立っていました。

交差点に立ち尽くし、誰かを待っていたのは覚えています。
誰を待っていたのかはわかりませんが、あの幼なじみのリュート弾きだったような気もしました。
 

待ち人はついに来ませんでした。

 

アクセルはそのまま交差点に蹲り、車が通り過ぎて自分を轢き殺してくれるよう願いました。
疎遠になってしまった楽団員たちが、自分を待っているわけがない。この世界にも居場所はない。


昏睡の世界を離れオルタナ楽団が名乗っていた「涅槃」の世界に旅立てば、全ての苦しみが終わると思ったからです。


突然、自分の名前を叫ぶ声が聞こえて来ました。最初は微かでしたが次第にその声は大きくなりました。
アクセルは彼らが何故自分を呼ぶのかわかりません。苦しい世界に引き戻される理由などどこにもない。


薄っすらと開けた目に、腕に刻んだ十字架の刺青がぼんやりと映りました。

懐かしい髑髏がこちらを見ています。


なぜ、自分は歌いはじめたんだろう。
野獣のリュートに合わせ唇を開いた瞬間のあの気持ち。
自分の気持ちを言葉にすること。
自分はこのために生まれて来たと確信したあの時の気持ちが鮮明に蘇りました。


交差点で身を起こしたアクセルは、このまま簡単に、死に流されていいのかと自問自答しました。
苦しみや悲しみ、孤独のなかでやっと見つけた自分のすべきことを、まだ全部終わらせていないまま?

まだ歌にしたいことが山ほど残ってる…!戻らなければ。

アクセルは呼ぶ声に向かって歩き出しました。
ひときわ大きく自分を呼ぶ声は野獣のものだと思いながら。

ふと上を見上げると天からくるくると螺旋を描く細い綱が垂れ下がっていました。

アクセルはその綱に縋り、上に向かってどんどん登って行きました。
登り切ってみると、それは野獣の垂らしたカーリーヘアでした。

野獣はアクセルが薬を煽ってからずっと、彼を呼び戻そうと必死でした。
彼の名を呼びながら、彼が戻ってきた時、きっとそれが自分達の永い永い別れの始まりになることも知っていました。

野獣の願いは天へ届き、アクセルは目を覚ましました。

酷く痛む頭を動かして四方を見回すと野獣、バス弾き、雇われリュート弾き、雇われ太鼓叩き、地味な鍵盤弾きの姿が目に入りました。

*********************

赤毛姫」より