Lost in coma

2017年02月09日 20:31

 

そういえば、ライブ前に某所でデルとドラムのフランクに一瞬お目にかかれた

 

デルはみなさんご存知のとおりアクセルのマブダチwの…

バラード三部作のPV製作に影響を与えた小説(Without Youという本)を書いた人で、90年代のRollingstone誌のアクセルロングインタビューの聞き手でもあり、ツアーマネージャーみたいなのかな。とにかくいつもガンズと一緒にいる人です。普通にトコトコ歩いてた。けどこちとら30年近く一方的に拝見しているお顔なので

 

「あっデルじゃん」

 

とか言ってしまった。向こうにしたら完璧に「誰おまえ」って話ですが。

 

一緒に写真を撮ってもらおうと話しかけたときはちゃんと丁寧な英語でお声掛けいたしました

めっちゃジェントルボイスでしかもいい匂いだった…

 

今回の日本公演で一番あちこち飛び回ってたのは多分彼ですね

 

フランクは…フランクもこれまたブラブラ歩いていらっしゃって

 

「あっフランクじゃん」

 

って言ってしまった

 

でも実際に話しかけるときはちゃんとエクスキューズミー、ハイフランク、ウッジューなんたらかんたら的な丁寧な言葉を心がけ…

絶対にいつもみたいなギイヤアアアアアアアアアアアとか出ないです

 

そしたら"Hi"って。ニコニコお話してくれました。

フランクってとっても大きな人のイメージありませんか?

身体全体が大きくて筋肉質みたいな…実際はすっっごいスリムでイケメン感!!

えっこんな細いのにあんなええ感じのドラムを一晩で3時間も叩いてるんだ…という感じでした。

素敵な人だったなあ。これまたいい匂いがした。

 

今夜のライブ行きますねって言ったら「じゃあ会場でね!」と言って手を振りながらエレベーターに乗り込んでいきました。

 

ガンズのメンバーに会うなんてこれまでの人生で考えたこともなかったから本当に驚きの事態なんだけど…

割と賢者モードだったのは事態を飲み込めていなかったからにほかならない。

写真撮るときにはなにも言わなくてもちゃんと肩を抱いてくれたお二人。そういうの大事ですね!!!

フランクにはわたし、巻きついて写真撮りましたw

 

そんなこんなで会場に到着し、見知った顔、初めての顔、前日入りして物販並びすぎて寒さで顔が紫の人と

いろんな顔に出会い、イオンモールはガンズ一色で、柱に巻かれた特大ポスターに抱きつくなどしました。

 

あまりにも寒かったので、フードコートでおうどんをいただきました。

関西風かと思ったらいつも食べてるのと変わりなくてチョイス間違ったのかな…

 

「きっと今頃アップグレードの民はおいしいもの食べてんだろうな」とか思ってたのですが、

実際はUG民、トイレを恐れて水をチビチビやっていたという話を後に聞き、

フードコートですするうどん(関東風)おいしかったよって言ってあげたい気持ちでいっぱいです。

いやしかし…とにかく。ネットでさんざんガンズの話してた人とようやく顔を合わせてお会いできるっていうのはホントに嬉しいものですね!

Zeppでアクセルのマイクを手にしたフォロワーさんとやっと!何年越しかでお目にかかれたりできました。

 

そんなこんなで、夕暮れ迫るころ、京セラに入場とあいなります。

荷物をロッカーに入れ、一緒に居たみんなと別れる。そう、私は遅れてチケットを取ったので、一人だったんですよ。

VIPチケットの整理番号順に会場イン。急に一人になってしまって、このときはちょっとナーバスになりました。

走らないで下さいと言われてもみなさん、競歩みたいに歩いていくし勝手がわからないから自分も競歩w

70番代だったからもう割と一列目は埋まっていて、ダフ側下手の二列目に。だれかいないかなあ~と周りを見回すと、

いたよね・・・・目の前にお友達が。びっくりした。数年前に東京で会った友達と久々の邂逅。あの広い会場で奇跡かよ・・・

 

待っている間もたくさんお話できて緊張も緩む。自分のいる場所を写真撮ってツイートしたら

「近くかも」とリプくれたフォロワーさんがいて、ぐるぐる見回してみたら目があって「あー!!!あなたが・・・!!!」なんて手を振りあったり。こういうのって、SNSやってるならではですね。うれしかった~

 

わりとスムースにベビメタちゃんのライブがはじまり、2列目の圧におののいていたわりには全然楽。ベビメタちゃんのファンのみなさん紳士なんですね。

初めて見るベビメタちゃんは可愛くてけなげで、堂々としてたよね。

これは好きな方が夢中になっちゃうのなんかわかるなあ、海外で受けるのもわかるなあと。

楽しく拝見して、あっという間に終わった感じでした。

 

すぐにガンズのためのステージ設営が始まり、いよいよなんだなと思ったけれどなんだか信じられない。

ガンズ・アンド・ローゼスってカタカナで書かれたブレットロゴや、

日本刀に薔薇の蔦が絡まるロゴがぐるぐる回るのとかがいちいちかっこよく、

PCのスクリーンセーバーにしたいから売ってくれないかななどとぼんやり考えていました。

 

開演時間が長々と押したりすることは絶対ないとはなから確信していました。最近のツアーの様子見てたらわかる。

 

ドキドキでもない、ハラハラでもない、静かな気持ち。

暗転して、SEが流れて、真っ暗なステージにメンバーが次々あがってくるのが見えても、静かな気持ちでした

 

Easyのイントロが始まって、ステージに灯りがついて、ダフが目の前にいて。

「ダフがいる」と思った。シンプルか。

涙が出るところまで行かない。あっけにとられたような…遠くにスラッシュも見える。

 

ライトが当たっていないステージの右側からアクセルが出てきて、

マイクスタンドを握って軽くリズムを取っているのが目に飛び込んできた。

勢いをつけてステージ中央に走って歌い出す

 

あんまり好きすぎると、感情って飛ぶんでしょうね・・・・・・・

 

「アクセルだ」

 

ほんとシンプルにそれしかなかったです(笑

Easyのベース音が耳で跳ねていて、周りはもうすごい状態で、

でも自分の頭の中はただ「アクセルだ」「アクセルだ」。そうだよアクセルだよ(笑)

 

あっけにとられた感のまま数曲が過ぎてしまいました。今となってはおい!!!!って感じです。もうだってただただアクセルだでしたもん

ライトが透けてフワフワ揺れてるアクセルの髪くらい、自分もフワフワしてました。

4年ぶり。2017年、初めてのライブを見ているという贅沢なのに。しかもダフとスラッシュが戻ってきたガンズが来たのにね。

 

感情が単語。文章にならない。

 

たぶんギャーとかワーとか言ってたんだろうけど、脳内は真空状態でした(笑)おい!

 

なのでこう、上手に説明することはできないのですがそういうのは、記憶を補正してくださるような素晴らしいレポを書かれる方に補完を頼るとして

 

それでもね、何十年も夢見てた生Comaを聴くというミッションが発動したときはさすがに我に返りました

ずっとずっと、ずーーっと聴きたかったComa。アクセルの心の中を旅する曲。

Coma原理主義ですから。どれくらいComaが好きかブログで書いたことがあるくらい好きで、Coma10回演奏だけのライブでもいい。

夢見てた瞬間です。もうセットリストに入ることはないんだろうなと諦めてもいた曲です。

だってスラッシュが作った曲だから。

 

NITLTツアーが始まって、最初にComaやったとき死ぬかと思いました。

その後ずっとセトリに残り続けてきたのは、それだけこの曲への思い入れが強いファンがいることをバンド側が知ってくれていたのでしょうか。

 

「俺はね、東京ドームで生Coma聴いたんだよ」というおじさんの自慢を聞くたびに泣き濡れていたが

ついに今日から私は「生Comaを聴いた女」として生きていける

そんなSacredな瞬間がついにやってきました

 

精悍な顔で仁王立ちするダフの、不穏なベースで始まるイントロ。。。ああついにこの日が

 

なのに

 

絶対に思い出さないようにしていたあのフレーズが後頭部から

 

「・・・マ、・・・マ、コーマコマ・コーマ・・・」

 

おじさんの呪詛が後頭部から勝手に再生されてしまう

あろうことかわたし、Comaのイントロで吹き出しました

 

コーマおじさん奴への殺意w

 

こんなに長いこと待ってた瞬間に吹き出すってこれ悲劇ですか喜劇ですか・・・・・・・・・・・・・

 

見失いましたいろいろと。Comaのなかで。

 

こんなテンパリぐあいでは、一公演だけでちゃんと全部把握できるわけがないんで、複数公演行ってよかったとしか今は言えない

 

ライブ中はそんなでしたから、最前どまんなかあたりでなにが起きていたのかわたしは全然知らなかった。

ただアクセルが、曲の終盤で

 

Japangle,

Welcome back to the Japangle...

 

と言ったのははっきりこの耳で聞きました。あ、フラッグに書いてあるのを読んでくれたんだ・・・・・

すごい!!!!!!すごすぎない?!?!?

フラッグ作成はお友達が中心となってやっていたことで、来日前に完成品を見せてもらっていたく感激したすばらしいデザインだったのですが(北斎フューチャリング)

 

 

まさかそこに書いてある文字をアクセルが読むなんて。

ことの顛末は私は後から知ったことで、すでに日本のガナーの間では語り草となった感がありますが、フラッグの奇跡というようなできごとがあったんですね。

運営側が、フラッグをライブ中に掲げると後ろの人が見えないし、アーティストの要請でもあるから柵から外してくれと言われたそうで。

でも、オフィシャルカメラマンのカトリーナも嬉しそうに写真撮っていたし、そんな事あり得ないですよね

ライブ直前の公式動画にも映っていたのに。

 

それからなんだかんだあって、結局柵に括り付けたフラッグは取り外され、その後「バンドが欲しがっているから」という理由で持って行かれた。

このあたりの時系列はその場にいなかったので伝聞ですが。

ライブ中に運営側と話し合ったり、公式に「掲げさせてくれ」とツイートされたり、それをみて拡散してくださったかたがたくさんいらして・・・

しばらくしたらマネージャーのフェルナンドがフラッグがあった場所にやってきて「ここにあったフラッグはどうした」と運営に抗議していたとかで

 

次にフェルナンドが帰ってきたときには、手にそれを持っていたのかな。

フラッグ飾っていいよと。でも、持って行かれたときとはちょっと様子が違った。

真ん中に、アクセルのサインが入ってたんですね・・・・・・

 

アクセルから「飾っていいよ」という証だったのかな

曲の合間に書いてくれたみたいでした

 

よくわかんない理由でなにかがおかしいと感じることがあると、アクセルってすごく敏感ですよね。

他国の大統領に意見言ったり、動物園の殺処分への疑問を長く文章にしたり、「なんで」って思うことにストレートに疑問を投げかける人。

今回のフラッグまかりならんという顛末についてはフェルナンドもわかっていたようだし、アクセルが話を聞いて

書いてくれたんでしょう、きっと・・・・。

 

かっこいいんだからもー

 

ライブの感想全然書いていませんが、そんなことがあって、あっというまに白と赤の紙吹雪を見上げて、

曲の感想は後半から溢れるほど心のなかに書きつけていましたが

とりあえずフラッグ事件で始まったこの来日公演

しょっぱなからクライマックス感すごい。思えばガンズの来日公演初日っていうのはいろんな事件が起きるというジンクスめいたものがあり

 

起きるべくして起きたんでしょうか

 

ライブが終わっていろいろ聞いて、実際にフラッグに書かれたアクセルのサインを見たときは後先考えず

思わずちょっとだけ、はじっこにキスした

Comaで迷って旗にキスした大阪の夜、そこから地下鉄で移動してお酒飲んでなんなんガンズ最高かよと盛り上がり・・・忘れられない一晩となりました