Savor
コーチェラの1日目は、
いつもおじゃましているガンメンシャワーズさんのワンマンライブがあって
ライブのあとには渋谷で、40人を超える方々と一緒に
動画を見ながらガンズのリユニオンを喜ぶ会が催されました。
幹事のお手伝いに、光栄にも参加させていただきまして
準備からずっと楽しくて幸せな時間を過ごしました。
私はその日、何人かの方に「元気?大丈夫?」と声をかけられたのですが心配させて申し訳なかった…
元気がなかったんじゃなくて、延々感極まってたんです
ここにいる一人一人が、ガンズがいなかったらおそらく絶対に知り合わなかった人ばかり
こんなにたくさんの人が、良かったね良かったねって涙流さんばかりに喜んでる
いまガンズがライブをやってて、それをみんなで見てる
そういうのが全部押し寄せてて感情的に表面張力でギリ保ってたくらい
端っこの席から会場のみなさんの顔を眺めているだけで
ちょいちょい泣きそうになってたので心配されたんだと思います
会の最後には、ガンシャのメンバーさんひとりひとりからのスピーチがあって
ガンズへの思い、バンドへの思い、語る方も感極まってるし
すいません、カウンターでおもいっきり号泣しました
楽しかったな~。バンドのみなさん、参加されたみなさん、ほんとありがとうございました。
幸せだった~。
またあんなのやってみたい。
さて、本家のほうはというとね
私はちょっと気持ちがヨレてました
Gunsのラスベガス、T-Mobileアリーナ公演から、
正確にはTroubadour前後、いや、リユニオン発表前後から…
毎日毎日ほぼリアルタイムで流れてくる新しい写真・動画、
ウソだか本当だか判然としない情報の濁流です
本当に「溺れる」というのが実感で、さばき切れないんですよね
感情的にも物理的にも全然。
手にいっぱい抱えてるし目にも映るのに、抱きしめられないし見えないんですよ
これ、たぶんみなさんも多かれ少なかれ
どこかで感じているんじゃないですか、違うかな
こんなに長いこと待ってて、こんなにうれしいことなのに。
流れてくるリアルタイムの音と映像
コーチェラでは、360度、どの方向からも観られるというふれこみの公式動画がYouTubeで生公開されました。
360度で見られることの無意味さを思い知ったというのが唯一の感想だったわけで
じれったさと切なさしか残らない
便利を追求したら大事なものが全部欠落したみたい。
なにに触っているのか 聴いているのか 感じているのか?
得体のしれないものを必死に掴んでいる
この速さに慣れる日がくるでしょうか。たぶん、来ないと思います。
人間そんなに情報処理能力高くない。
今日のセットリスト、着ていたもの、話したこと。
大好きだから、なんでもすぐ知りたいし、知ろうと思えば全部追っかけられる
でも心のなかは、もう無理です無理ですって言ってる
大好きな人を「消費」するのはなかなかに辛いなあって思います
大好きな曲を大事に聴きたいんですよ
懐古厨だしもうこんなことは100年前から沢山の人が言っているんでしょうが、
レコードに針を落としたり、待ちに待ったCDの封を切って、スピーカーの前に座っていた頃は片手間に聴くことが叶わないほど夢中になったし
息つぎ一つ、ギターの音ひとつになにかを思い描いた
歌詞の行間を読みたくて、歌詞カードと耳と頭のなかの映像と、必死に向き合ってました
早く見たい、知りたいという気持ちと、味わいたいという気持ちをどっちも同時に満たすことはできないので
みんな消化不良なんではないだろうか
最近、小さなライブハウスにフラフラと足を運ぶことが少し増えて
聴いたことのなかった音楽をじっくり時間をかけて
しかも五感を駆使してたくさん感じていて
消費しないことの楽しさみたいなのを 強く感じるから余計にそう思います
私はガンズの、アクセルのなにが好きなのか
この速い速い流れの中でもういっかい考えてる
雑誌とレコードの時代に戻るのはムリなんだけど
今を知りたすぎるが故に、今を全部逃すみたいなのはバカですよね
せっかくのGuns Yearを、ちゃんと見つめて触って抱きしめて撫でてキスしたい
ベガスのライブの感想すら書く隙もないようなそういうのはほんと色っぽくない
ちょっとだけ我慢したら、愛しさって倍増なんだよな
老い先短い的な感情もどっかにあるのかw
つい生き急ぎがちだし、きっと情報も気になってチェックはしてしまうんだけど
とりあえずそんな気持ちで5月を迎えています
これ、正味ガンズ関係ない… また思いを書いてしまいました
AC/DCがんばれアクセル
玉座似合ってて大好きです そしてこの椅子のおかげでフー・ファイターズファンの方とお友達になりました おういえ