特別なうた

2015年05月23日 19:08

 

5月もあとわずか。
爽やかな日が続きますね。
 
今日は夕方、ヨレたTシャツと膝が破れたジーンズ
ぼろいスニーカーで夕飯の買い物に出かけました
 
風が気持ちよく吹いていて、空はそろそろ暮れかかろうかというところ
イヤホンからはスウィートチャイルドが流れていました
 
 
Axlの高い声とSlashの美しく切ないギターソロ
 
それはそれは気持ちよかったです。
 
空を見ながら思ったのは
 
様々な時間の中、
 
南半球、北半球、砂漠の上、海の上、飛行機のうえ
車の中、夏の空、朝の静かな駅での電車待ちの時間
深夜のバーで
 
青い瞳の男性が、金色の髪の中学生が、
 
ドイツ語の響く空港で
 
中国語の飛び交う雑踏で
 
南米のお昼休みに
 
ビールと一緒に
 
赤ちゃんにミルクをあげながら
 
悲しい出来事に打ちひしがれながら
 
幸せな二人の時間を過ごしながら
 
今日もスウィートチャイルドは
地球の上で数限りなく流れているってことです
 
練馬の
夕方少し前
黒い髪のわたしがイヤホンで
日本語の看板が掲げられた道の上で歩きながら聴いてる
 
そういうふうに考えると
この曲の素晴らしさがひしひしと感じられるんです
 
地球の時間を彩っているんだなあと
 
小さい世界で暮らしている自分が
大きな地球を意識することはあんまりなくて
 
いつも自分の半径1メートルくらいのことしか考えてないんで(笑
Axlの歌声が、ちょっと高いところに上げてくれて
目線を変えてくれることに感謝しています
 
そういう曲を作った5人は、すごいなあ…
 
そんな私にとって、というかいろんな人にとって大切な
Sweet Child o'mineに、先日盗作疑惑が持ち上がりました
 
ご存じですか?オーストラリアのバンドが
SCOMが発売される数年前に出した曲に酷似しているという話題
 
 
 
 
刺激的な見出しが踊ってるでしょ?
 
しかもおなじレコード会社Geffenから出てるんですよね~
 
私は、最初にその曲を聴いた時
本当にびっくりして、さらにかなり動揺しました
 
だって本当にそっくりなんだもん。
コード進行全部そのままじゃん…
問題の曲はこちら
 
 
 
まさか
ありえないけど盗作なんて…ほんとに?!
 
Gunsを知ってから初めて私の中で「信仰が揺らいだ瞬間」ですよ(笑
いまは(笑)なんて書いてるけど、そんときはもう心臓バクバクして
 
オーストラリア人のお友達に訊いたら
こんな曲聴いたことないし、たぶんGunsのメンバーも聴いたことないと思うわよ~
とのことだったのと
 
お友達のGaslashさんが「コード進行が同じだけで全然別物です」って断言してくださったので
ほっとしたみたいな感じです
 
Guns側からは一言もコメントはなく
 
ダフが「盗作なんかしてないよ、あの曲聴いたことなかったし」って応えたのが
唯一のオフィシャルに近い反応で
 
 
 
いまはもう、報道も下火になり
なにごともなかったような感じにおさまってます
 
SCOMのコード進行はものすごい黄金進行?っていうんでしょうか、
めちゃくちゃよく使われるもののはずだし
 
偶然の一致なのかな~
 
そんなわけでちょっと揺らいだんですけど
 
やっぱりAxlの声じゃなきゃだめだし、Slashのギターソロがなきゃだめだし
とにかくあの時のあの5人にしか作れなかった曲 
盗作なんてショボいものじゃないって再認識するに至りました。
 
 
随分前に、「100年後のスウィート・チャイルド」という題名で
ブログを書いたことがありますが
 
いまだに時々、お褒めの言葉をいただくことがあるんです
嬉しいことに。
 
それってたぶん
読んでくださった皆さんがどれだけあの曲に意味を見出しているかという
そういう部分に、私の書いたことが微かに共鳴したのかなあと思ったりします。
 
だからやっぱり、特別な曲なんですよね。
 
書いているうちに、だいぶ外も暗くなって
星が見えそうです
 
もう一回スウィート・チャイルドを聴こうかな。
久々に、ご一緒にじっくりPVを見ませんか?本当に美しく完璧。
 
ミック・ウォールが
 
スラッシュの手が、ブーンと音を立てるシールドを無造作にギターに突っ込むその瞬間まで、
アクセルが開いた両手を拳の形に握り締める姿にカメラが焦点をあわせるところまで、
SCOMのビデオは何もかも、コブラのように身体を揺らすアクセルのダンスから、
イジーの薄い唇からつきだしたタバコから相棒のレスポールのご機嫌を取るように、
やがて苛め抜くようにギター・ソロを繰り出すスラッシュに至るまですべてにおいて、
これこそあらゆる人を惹きつけずにはおかなかった。
20年あまりの時を経た今でも、このPVがMTVでかかる度に、そのパワーは少しも衰えていない。
曲自体の素晴らしさもあるが、そのクオリティはGN'Rファンでなくても、
あるいはロック・ファンでなくても評価できると言っても言い過ぎではないだろう
 
と、外伝で書いているのですが
この一文は悔しいけど…本当に素晴らしいと思います(笑