Tsuki to Yoshitoshi

2017年08月24日 22:38

 

もうすぐ8月が終わります、みなさん元気に夏バテしてますか笑
絶賛夏バテ中というか胃腸が弱ってます
 
最近アクセルめちゃくちゃ痩せましたよね・・・
全体的に、こじんまりしちゃってすごい動揺してます笑
ムクムクアクたんが割と好きなので


・・・と、書いたはじから今日、全然痩せてない写真を発見してしまいました…( ´∀`)ゲラゲラ




全然変わってなかった(笑)なんか安心しましたww
現在ノースアメリカンツアー2週目。カナダ含む。


最近のスラッシュのジャンプ写真、すっごいかっこよかったですよね
まるで浮世絵の構図みたい スマホがいっぱいある浮世絵…



 
と、いうわけで落語の枕だったら相当強引で使えないかんじに
無理やり浮世絵につなげてみたけど
アクセルファンサイトの立ち位置を無視してガンズじゃない話をまた書こうと思います
 
 
原宿に浮世絵専門の美術館があります。太田記念美術館。

 

都内ってホント美術館・ギャラリーが鬼ほどあるのね…


気にして展覧会情報チェックしたりすると、本当に面白そうな企画をいつもやってる
場所により展示により、キャプションの趣も違うので、それも面白いです

太田記念美術館のキャプションはすごく私の好みなんです
 
 
で、そうそう
月岡芳年の「妖怪百物語」を観てきました
 
 
芳年といえば、超絶衝撃的かつ刺激的な…見た瞬間全身の血がピャーって引く
妊婦逆さ吊りの恐ろしい絵とか

無残絵というジャンルで高名であります。無残絵って、英語にしたら

Superviolent Art  

ですからね!そりゃもう凄惨です…

 
血まみれ芳年という二つ名の印象がただひたすら強くて「おっかない」っていう感じ
 
色遣いもメーター振り切れてる作品多いし
グロすぎる戦争の絵もたくさん描いてるし

 
幕末から明治あたりという時代背景もあって、単純に作品というだけじゃなく
浮世絵にはマスメディアとしての役割もあったから、
そういう需要も多かったんでしょうね
 
私は痛いのとスプラッターはほんと不得手なので避けて生きてる
 
他の浮世絵展で何度も芳年作品を観てきたけど
「おっかない芳年」の絵を、このようにまとめてみるのは初めてのことでした
 
暁斎のときもそうだったけどね。
 
浮世絵に興味をお持ちでない方にはぼんやりした感じだと思います
 
暁斎も芳年も、一番最初に出てくるイメージは「狂」って感じなんですよ
 
だから、この春夏で、いわゆる「狂ってる」系を二人観たことになります。
 

結果思ったことは、
どちらもそういうイメージだけで括るの無理な人だった、ってことです
 
この二人に限らず、浮世絵の人たちって(浮世絵に限らないかもしれないけど)
ものすごい多種多様なテーマで作品作ってるから、
シンプルに「◯◯の人」っていうの無理だと思う
 
作風多すぎてわからないし。
「え、これあの人が描いたの、知らなかった」というの多い。

優しい繊細な色遣いの絵がいっぱいありますた
線がいいんだよね~。線が…あとこれは国芳門下みんなそうだけど、
人物のポージングが最高
 
 
妖怪やおばけの類いは浮世絵、非常に得意な分野ですね

入口を入り、靴を脱いでお座敷に上がって見る一枚目の作品から、
想像力があれ?これ宇宙かな?
 
見たんだよね?という錯覚を抱かせる。

妖怪は怖いけど和む。かわいいのです。

蜘蛛タソ…


 
幽霊はぞっとするほど怖い。絶対あれ魂あるもん…絵の中に…
 
そういう楽しさ恐ろしさと、絵の巧さの波状攻撃というかもうヨレヨレになりました


なんなんだろう、浮世絵って、割と自由にデフォルメの世界だし、
構図重視で人の身体に無理な角度つけるし、女性の顔はいわゆるあの感じでしょ。
 
なのにリアリティがないわけじゃなく、伝わってくる温度湿度
 
一番わかり易いのは龍かもしれないですね
龍って、見たことないじゃん。誰も。たぶん。

でも浮世絵師なら絶対描いてる。
浮世絵だけじゃないけど
 
「あなた龍見たんだよね、見て描いたよね」感本当にすごいと思うんですよね…
 
想像力のケタが違うのと、画力が異常(うますぎる)なのと、
あの迷いなき色と線、思い通りに描けるまで、描いて描いて描いて感
そういうのすべてが好き
 
二人共、死体を前にひたすらスケッチしてたとか、
そんな逸話を持ってる
 
超絶えぐい…って思うけど
 
現代と感覚が全く違うし、死や死体に対する関わり方も違ったんでしょう
そうだとしても、描きたい欲がなにかを超えるというのは

狂と表裏一体な部分、まちがいなくあると思う
 

でもね~ほんとそれだけじゃないから。
愛なんです~。(割と雑な説明
 
絵師という仕事に対する愛が、まずすごい、
とにかく描きたい。超絶描きたいの。伝わるの。
 
絵を研究しつくして、崩さずに変化させていく

自分が世界変えるから、くらいの気概がいちいち感じられるし

新しい表現への貪欲さがすごい アイディアもすごい

 
浮世絵師たちがインスタやってたら、さぞ面白かったろうな。
 
二人共、国芳のお弟子さんなんですよね。
わたしは国芳ラヴァーなのでどっちも大好きになりました
 
 
9月も展示は続いて、1日からは「月百姿」というテーマで展示替えになります。
月にまつわる物語を絵にしたシリーズですね。

月岡って名前だしね(笑) 月は最高・・・
 
今回の鑑賞では、晩年の作品があまりに素晴らしかった、
 
月百姿はその頃の作品なの
銀座の蔦屋書店で行われるトークショーも予約した。
切ないお話聴けそうです。月ってせつないもんね。

ああ、最高楽しみ。


ポスターにもなっているこの絵が好きすぎるので。
黒い波かっこよすぎるので…



あ゛あ゛ーーーーーーーーー波頭の表現、服の線、雲、表情 ああああああああああああああ


ちょっとでも興味あったら、ほんとうに実物見て欲しい・・・浮世絵って実物が超ロックっすよ。
こんな文章じゃ伝わんねんだよチクショー笑


浮世絵はロック。

これは定期的に言いたくなることなんです